結婚して二十数年が経つ。
夫婦でいろんなところへ出掛けたなと思い、
真っ白な日本地図の訪れた場所へ印をつけてみる。
まだまだ、行ったことがないところがたくさんあった。
北海道の東側もそのひとつで、まだ何の飾り気もないまま。
この地には触れたことのない歴史や文化が眠っている。
はるか昔、網走を含むオホーツク沿岸一帯に暮らしていたオホーツク人。 彼らの生み出した文化は、その形を残したまま、遺跡から多くの出土品として現代に姿を表しているのだ。
網走には大人の知的好奇心を満たす古民族文化やこの地の歴史を、学べるスポットが数多くある。
オホーツクの自然や網走の歴史が展示された博物館。旧石器文化やアイヌ文化、明治以降の開拓の歴史にも触れることができます。
郷土博物館の分館として、発掘調査で明らかとなった北の海に暮らした人びとの暮らしを展示しています。
流氷とオホーツク海の生き物をテーマとした博物館。北海道内最大のプロジェクションマッピングを使用した展示や濡れたタオルが凍る「しばれ実験」も実施しています。
厳しい自然環境に適応してきた人びとの文化や歴史が展示されています。北方地域を専門とした博物館としては日本唯一。
広い敷地、登録有形文化財にもなっている特徴的な建築。自給自足のできる監獄として、醤油や味噌を作っていた蔵や農場も見学することができます。
小高い丘の上に立つこの館から見える景色。
ただのんびり二人で窓の外を眺めるだけの贅沢な時間。
客室の随所に施された
オホーツク文様を指でなぞる。
歴史の息吹を感じながら、
二人が出会った頃の話でもしましょうか。
１、落ち着いた雰囲気の別棟洋座室 ２、古の座特別室「亜麻」の露天風呂 ３、和を取り入れた古の座特別室「亜麻」４、露天風呂付き客室古の座 ５、古の座の客室露天風呂
露天風呂の周りは豊かな自然。
疲労回復や冷え性、神経痛など、効能豊かな美肌湯は自家源泉。
岩盤浴でじんわり体内からあたたまると、
普段の疲れから解放される。
大きな窓に広がる景色を見ながら、
旅の１日を振り返る食事の時間。
この地で採れた新鮮な旬の食材を使ったフレンチと和食のコース、
さらにはバイキングディナーの３つから選ぶことができる。
壁一面にワインがぎっしりと詰まった自慢のワインセラーから、
お気に入りの一本を。
あらかじめお願いしておいた解説員さんの丁寧なお話を聞きながら、
北方民族の歴史や文化について学ぶ。
知らなかったことばかりで新鮮さを感じる。
竪穴式住居を再現した展示があり、
当時どんな暮らしをしていたかが手に取るように
わかる。写真を撮る夫の横顔はどこか少年のよう。
ラウンジに一歩踏み入れると、そこはまるで美術館。
あたたかみのある木彫りの作品を眺めながら、
博物館で教えていただいたことを思い出す。
図書室を見つけた夫が、「たくさん本があるからおいで」と手招きをする。
長時間ドライブでの疲れを温泉で解放。
汗を流した後はエステへ。
かわいらしい動物のソファと確かな技術で身も心も
ほどける感覚。
待合室で夫と合流。
岩盤浴で汗をたくさん流したのか、
夫はすっきりとした顔をしていた。
オホーツク文様の施された落ち着いた個室スタイルの席。
旬の食材を使ったフレンチは、美しくおいしい。
夫の選んだワインでほろ酔いに。
地元在住の方からオホーツクの自然や文化のお話を聞くことが
できる語り部。
たくさん質問をした夫は、充実の表情。
お部屋の露天風呂を堪能し、お部屋へ。
図書室で借りた本を読みながらうとうと。
まどろんでいた意識が、湯の熱気と露天の空気できりっとしてきた。
お部屋へ戻る途中、外をリスが駆けていく様子が。
ふわふわの尻尾がかわいらしい。
彩り豊かな食材が並ぶバイキング形式の朝食。
どれを食べようか悩むほどたくさんのメニュー！
自分で具材を選んで作れるお味噌汁は、
おいしさもひとしお。
ホテル内にある椅子のギャラリー「偶」へ立ち寄る。
どれも素敵で貴重なものばかり。
ホテル近くのジェラートショップ「リスの森」へ
立ち寄り、ドライブ再開。
郷土博物館や網走監獄など、見ごたえのある
スポットがたくさん。
今日も大人の知的好奇心を満たす旅へ。
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2名1室時おひとり様あたり12,100円〜
※税込・入湯税別
